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第43話 聞きますか?

مؤلف: 酔夫人
last update تاريخ النشر: 2026-07-07 17:08:55

「……ここは?」

ゆっくりと高度を下げた馬車が降り立ったのは、城ではなく可愛らしい屋敷の庭だった。

手入れの行き届いた花壇。

色とりどりの花々。

木漏れ日の中で揺れる木々。

そのどれもが温かな生活を感じさせる。

(お城じゃ……ない?)

サラリアは胸を撫で下ろした。

ドラコニアへ戻る以上、また王城へ連れていかれるものだと思っていたからだ。

.

オーレリウスは竜の姿から人へ戻ると、何事もなかったかのように服の乱れを整えた。

「私の家です」

「え?」

思わず聞き返す。

「サラリア様のお住まいの準備が整うまで、こちらでお過ごしください。この浮島には私の家族と使用人しかおりませんので、安心してお過ごしいただけます」

「家族……」

オーレリウスが微笑みながら視線を向ける。

その先には小柄な女性が立っていた。

雲を思わせるふわふわとした淡い桃色の髪。

優しく細められた瞳。

白い肌に映える赤い唇は艶やかで、柔らかく微笑むだけで同性のサラリアでさえ胸が高鳴るほど愛らしい女性だった。

(それにしても)

その華奢な身体には似合わないほど豊かな胸元が目を引く。

(足元、見えているのかしら)

他人事ながら心配
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